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軟組織グループ


■目的

細胞組織を利用したハイブリット型人工臓器の基礎として細胞組織工学(Tissue Engineering)があり、この研究分野の発展を目指している。そのために、生体機能物質の構造の機能を研究し、それ等の結果を踏まえて、新しい細胞組織適合性の高いバイオマテリアルの創製を試みている。これは、細胞組織工学用の材料開発に密接に関係している。

■成果

1.細胞組織工学の研究

(1)多孔質材料を用いた人工血管

多孔質ポリウレタン人工血管を凍結法を用いて、多孔質で、しかも孔の直径が30〜90ミクロン程度に大きければ、生体組織治癒と再構成に効果的であることを明らかにした。

(2)多孔質材料を用いた細胞培養用材料

多孔質四弗化エチレン樹脂(ePTFE)でもポリビニルアルコールで電子線照射により表面被覆したものは細胞接着性と増殖性が向上することを見出している。

(3)多孔質材料を用いた細胞組織用人工臓器または高機能バイオリアクター

肝細胞を遺伝子工学的に改変して、増殖性と機能性を合わせ持つ特異的な細胞株を樹立した。また、初代肝細胞を用いて、多孔質材料で細胞培養を行い、コラーゲン材料上で増殖性と機能性を3日以上にわたって維持することを見出した。

2.バイオマテリアルの研究

(1)大気圧グロー放電プラズマ

大気圧グロー放電処理により、市販血液回路用ビニル樹脂チューブの内面処理にアクリルアミドやエチレンオキサイドを用いて、成功した。しかも、得られた修飾材料は、抗血栓性にも優れていた。

(2)生体適合性合高分子材料の合成

糖結合高分子材料を合成し、細胞の接着性と増殖性を向上させることができた。

(3)放射線架橋PVAゲル人工硝子体への応用

ポリビニルアルコールを放射線架橋させたものは人工硝子体として機能し、しかも生体適合性が高いことを明らかにした。これは、近い将来、臨床に用いることができると期待される。

<研究例>

 1.大気圧グロー放電プラズマ装置

 2.人工硝子体の研究